いつまでも君を見ている
昨日、呼び出されて伊勢谷の後をついていったら屋上に着いた。

なぜ、呼び出されるか訳のわからぬまま伊勢谷のされるままにした。

屋上についたら伊勢谷の第一声が、

「お前さぁ……優真の事、好きなの?」

だった。

訳がわからず、私は疑問文で返した。

「……好きって、恋愛感情?」

「うん」

呆気なく即答されたので、私も即答してみた。

「好きじゃないよ」

私がそう言うと、伊勢谷は疑いの目で、

「本当に?」

と言った。
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