いつまでも君を見ている
そういえば、私もそんな知らせ、来てたっけ。

「でも、なんで栞那?」

「篠田さんは空手部の方で手一杯でしょうから。副部長さんにお願いしたんです」

七海は猫を被って丁寧に教えてくれた。

二重人格野郎。

「栞那、ごめんね」

「良いって……」

ダンッ………

今の音、なに……?

栞那の声にかぶって、乾いた銃声みたいな音がした。

銃声……?

私は音のしたほうにキッと視線を向けた。

そこには、銃を手にしたニット帽を被った男が1人。

銃を持ってる片手を天井に向かって上げている。

「…………」

みんな、呆然として、男を見ている。

「用が済むまで動くんじゃねーぞ……」

ダンッ……

「……う……!」
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