いつまでも君を見ている
「大丈夫だから……」

大丈夫そうに見えないよ……。

カチ……

……あ……。

「……なにしてる」

後頭部に銃の感覚。

銃を突きつけられてる……。

私は無言で立ち上がった。

犯人を睨み付けて。

「未菜……!!」

「しっ」

栞那が私の腕を掴みそうになったが、凛君が止めてくれた。

凛君が止めてくれて、安心した。

この男は、挑発したら、人を殺す。

ま、最後には全員殺すだろうけど。

「ほぉ……銃相手に怯えないとは……。まぁ、大人しくしてろよ」

そのまま男は私たちに背を向けた。
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