いつまでも君を見ている
他の人を巻き込まない為には、私が犠牲になるしか……。

「早く!」

「………この部屋以外の奴らは解放してるよ」

「なら、ここの人たちも……」

「それは出来ねーよ。お前、こいつら居ねーと妹の居場所、吐かねーだろ?」

「……さいってー!!」

私がそう言っても男は聞く耳もたず。

私の腕をロープで縛って壁に叩きつけた。

「………っ………」

痛い……。

息が、出来なくなった。

腕が縛ってあるからうまく身動きがとれない。
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