いつまでも君を見ている
すると突然、お腹に激痛が走った。

「くっ……げほ、げほ……」

男は続けて私のお腹を蹴ってくる。

「………!!……っ……うぉ……げほ、げほ」

息が、出来ない……。

苦しいよ……。

過去の事が、フラッシュバックする。

お母さんも、こんな風に蹴られてた……。

「未菜……!未菜ぁ……!!」

栞那は泣いてこちらを見ている。

あのときも、妹の茉奈は、泣いてお母さんを見ていた。
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