いつまでも君を見ている
茉奈……。

元気かな。

……っ……あれ、手が……。

男が蹴るのを一時中断した。

その間に体勢を立て直す。

「はぁ、はぁ」

息を整えて壁に背を預ける。

「ちっ、もう、時間だ」

窓を見るともう赤く空は染まっていた。

「じゃあな」

銃を私に向けて、ガードを外した。

「未菜ぁ!!」

ダンッ……

栞那の声と同時に銃声がした。
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