いつまでも君を見ている
凛君は颯爽と病室を出て行った。

……あれ、なんか忘れてるような……。

「……伊勢谷、は……?」

「え?……伊勢谷なら包帯取り替えに医者のところに行ったよ?」

「……そっか……」

実は、不安だ。

撃たれてから結構時間経ってたし。

一応止血したけど、あれじゃ、不十分だったかも知れない。

ガラガラ……

ドアが開く音がしたとたん、みんなドアに視線が向いた。

「……伊勢谷!!」

「あ?な、なに?」
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