いつまでも君を見ている
翌日。

朝から七海が来てくれて準備をしていた。

「……なんも持ってきてないから、こんなもんだよ?荷物」

「じゃあ、運べ」

「はい」

七海が指示したのは黒いスーツを着た……結構若い男性。

20代ぐらいかな。

私はその行動を呆然として見ていた。

予想してたよりお坊っちゃまなのかも。

そう言えば……。

「……なんで、うちの高校来たの?」

「……一応、校長が血縁者」

「え゛……」

初耳だよ?

校長って、まさかの金持ち?
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