いつまでも君を見ている
ま、いっか。

校長がどうだろうと、関係ないし。

「……じゃあ、行くぞ」

「うん」

私はその日、七海の家の車に乗せてもらい、家に帰った。









「……ただいま、おかあさん、おとうさん」

写真に向かって言う。

毎日変わるおかあさんの写真には、朝、学校が帰って来てからなどに挨拶をする。

このマンションに私が1人暮らしをしているのは勿体ない気がする。

でも、あの人は世間体を気にするから、このマンションにしたのだろう。
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