いつまでも君を見ている
「……鋭っ」

え……?

高杉 蓮が小さな声で言う。

だか、私には聞こえた。

「すごいねー、もしかして、学年首席?」

「ち、違うけど……」

普通なら気づくもんじゃないの?

「………察してる通り、俺たちは普通の人じゃないね。てか、俺たちって言うより、あいつがね」

副会長の目線の先には、あいつ─七海 怜─がいた。

「え……?どういう意味……」

「怜のお父さん、この学校に資金援助してるんだ。だから、校長も怜には頭が上がらないわけ」

………金持ちめ。

「で、俺たちの家も怜の家に援助されたりしてるから。怜には逆らえなーい」

「へー」

むかつく奴。

「お前ら、なんの話してんの?」

「んー?何にも」

ニコニコ笑っている副会長と不機嫌オーラ全開の会長。

……空気わるっ!!
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