いつまでも君を見ている
部活に行った未菜は、メニューが書いてある紙を手にとった。

「……」

「未菜!!」

無言でメニューの紙を見ていると栞那が話しかけてきた。

「栞那……」

「これから外走って来るんだけど……」

外か……。

「じゃあ、風も強いし教室にいるよ。頑張ってね」

「わかった。ありがとう」

そのまま、栞那は部員たちのところへ行った。

風、強すぎでしょ。

メニューが飛ばされないように、鞄の下に紙を置いてからその場を去った。
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