いつまでも君を見ている
「怜にあんまり家の話しない方がいいよ?」

小声で私に言うのは翔君。

「どうして?」

「お父さんのやり方が気に入らなくて、家が嫌いらしい」

「そ、そうなんだ」

やっぱりお金持ちだといろいろあるんだな。

「おい、篠田」

私に話かけてきたのは七海 怜。

「……なに」

「お前、生徒会こないつもりだっただろ」

え!?

なんでわかってんの?

こめかみに嫌な汗がつたう。

「図星かよ。ま、来たからいいけど。しっかり働けよ、雑用係」

ざつ……っ?

「なんで雑用係なの?」

「は、お前には十分な仕事だろ」

鼻でわらうなっつーの!!!

「生徒会、やるなんて言ってないし」
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