いつまでも君を見ている
「俊ちゃん、女嫌いだもんね」

「翔……ちゃんづけ、どうにかしろ……」

「えー……。だって、可愛いじゃん」

翔が駄々をこねていると、怜が口を開いた。

「俊、帰ってもいい」

「……どーも。失礼しました」

俊が帰ると凛が口を開く。

心配そうな目をしている。

「女を入れたのはまずかったんじゃないの?俊、生徒会来なくなっちゃうよ?」

「あいつには悪いと思ってる。だが、あいつよりやばいのがいるだろ」

「え?誰?それ」

「……凛ちゃんじゃないの?」

「てか、凛しかいねぇーだろ」

「え?俺?どうして?」

「はぁー……」

翔以外ため息をはく。

「翔ちゃん、自分のことは無自覚だからね」

翔が笑いながら言う。

「自分が女好きってこと、ちゃんと自覚しろ」

「……はぁーい」

しぶしぶ頷く凛であった。
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