いつまでも君を見ている
しばらくしてから笑いが止まって伊勢谷が言葉を発した。

「無理すんなよ」

「…うん」

私は微笑んで、返事をした。

その日はいつも通り部活をやって帰った。












翌日。

朝早く起きて近くの駅から東京へ行く。

義父さんに会いに行くためだ。

義父さんに会うなんて、何年ぶりだろう……。

義母さん、元気かな。

もう、結婚してるから捨てられるかと思ったのに。

あの手紙に書いてあった事、意外だったな。





昨日、学校から帰り机に置いたままの義父さんからの手紙を開けた。

ずっと触ってなかったから少しさわりにくかった。



『未菜、へ──』



出だしが少し躊躇いがちだったので読むのを止めそうになった。
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