いつまでも君を見ている
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「……茉奈に、会いたいか?」
義父さんの部屋に入って私は呆然としてしまった。
「…え?」
目の前には椅子に座って何かをしている義父さん。
間違いなく、さっきの声は義父さんが発した言葉だ。
「…茉奈って…妹の?」
「ああ」
後ろにある窓ガラスから太陽の光が部屋に入りこんでくる。
もう、夕刻だから部屋はオレンジに染まった。
逆行で見えないが義父さんは微笑んでいるのだろう。
「なんで…!!居場所、知ってるの?」
「ここだ」
義父さんは机の上を滑らせて紙を私に近づける。
中を開くと、中には何か地図が書いてあった。
「…これは?」
「茉奈の家だ。今は一人暮らしをしているらしい」
茉奈が…一人暮らしを…。