いつまでも君を見ている
放課後。

いつも通り部活に行こうとしたが、七海が話しかけてきた。

周りの女子の視線が痛い。

転校してきたのは昨日なのにあの5人にはもうファンクラブがある……らしい。

「……なに」

「生徒会ですよ。わざわざ放送流させないで下さい?」

危ない人を見るような目で七海を見る。

また敬語……、慣れないな。

「……あぁ、ごめん、先約あるから、それ終わったら行くよ」

「絶対ですよ?来なかったら、……」

七海の顔が近づいてくる。

な、なに?

「どうなるかわかってんだろうな」

な、な、な、な、──

み、耳────!!!

耳元で囁かれ、焦る。

こんなこと、されたことないし……。

なんか、いつもより声が低いから頬が赤くなる。

「い、行きます!ちゃんといきます!!」
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