いつまでも君を見ている
副会長がこちらをみて驚く。

そりゃそうだ。

隣の部屋から出てきたんだもん。

驚くわな。

こんな近くにいたのかって。

「未菜ちゃーん!一回生徒会室に来たでしょ?なんで出てっちゃったの?俊ちゃんも!!」

「人混み、嫌いだから」

特に女のはね、と小さな声で付け加えた斎藤。

「わ、私も苦手なんだ……」

遠慮がちに言う。

でも翔君の目が細く睨んでるように見えた。

こわっ!

でも嘘じゃないしなー……。
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