いつまでも君を見ている

どうしようかな……。

ま、ブラウスに着替えればいっか。

「喧嘩?」

いきなり少し当てられドキッとしたが、平然を保った。

「違うよー?指切って、血ついたままここに触っちゃったんだ」

「そっか」

「じゃ、私部活戻るねー」

手を降って体育館に入っていく。

「……嘘つき」

私が体育館に入った後、伊勢谷が小さな声で呟いていたとも知らずに。
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