いつまでも君を見ている
「ありがとう」

そう言って伊勢谷は指を冷やしにいった。

伊勢谷が指を冷やしている間に包帯や薬をさがす。

……あった。

「冷やし終わった……」

「そこに座ってて」

タオルで優しく濡れてる指を拭く。

湿布を貼って、包帯を巻いた。

「はい……」

「慣れてんな」

「うん、妹もバスケやってて、小さい頃によく突き指とかの手当てしてたから」
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