いつまでも君を見ている
翌日。

いつもどおり登校し、いつもどおり下駄箱を開ける。

上履きを取る……。

訳にもいかず、上履きの上に乗っている嫌がらせの手紙。

まったく、こりないなー。

今までは、伊勢谷関係のことだったが、生徒会に入ったとたん、嫌がらせが倍以上増えた。

内容はいつもと一緒。

『伊勢谷君に近づくな』

伊勢谷とはクラスメイトだし。

近づくなって言われても……。

『生徒会やめろ』

私もやめたいのはやまやまなんですよ……。

あなたたちがやめさせてくれれば、わたしめっちゃ嬉しい。

心の中で笑った。
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