いつまでも君を見ている
『空手部、試合番号1番西山高校篠田未菜さん、広陵高校田島沙羅さん、武道場へ集まってください』

コールされると同時に私の体は固まる。

……いよいよだ。

「観客席行ってるね」

藍と栞那はそのまま私の前からいなくなった。

顧問の先生の誘導の元、武道場へ向かう。

「やれるだけ、やりなさい」

「……はい」

こないだの優勝と準優勝の人たちが戦うからか、観客席にはたくさんの人がいた。

相手と挨拶し、試合が始まった。
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