麗しの恋敵




そんな毎日でも一之瀬といると良いことだってある。





「お?ハル、また告られたのか?」


「…何、秀也。見てたなら分かるだろ」





一之瀬の周りの仲が良い男子は皆“ハル”と呼ぶ。


そして一之瀬をハルと呼んだ彼、秋山秀也(アキヤマ シュウヤ)もモテる。


可愛いタイプの子と付き合っていたりしてたけど今は彼女はいないみたいだ。


だから私にもチャンスはあるのかもしれない。


そう思ってアタック中なのだが、全く意識してくれない。





「じゃ、そこの彼女。俺ら帰るから気を付けて帰りなよ」





秋山君は一之瀬に告白してきた子に何故か優しく接していた。


まぁ、彼のそんな所が好きなんだけど。







< 2 / 32 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop