麗しの恋敵




シューとドアが開く音がし、電車に乗っている人が入れ替わる。



それを繰り返して目的の駅に着く。



私は何時ものように電車から降り、学校へ向かう。






「…ん?」





私はしばらく歩いてまた、違和感を覚える。



何時もよりかなり早いはずの電車には当たり前のように乗っている“うちの学校の生徒”。



この時間に学校へ行く生徒なんてほとんどいないはずなのに。



電車に乗っていたとき感じた違和感の正体に気付き何かに押し潰されるような嫌な感覚になる。



何?この感覚…。






――嫌な予感がする






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