麗しの恋敵
いつも通り委員会の仕事をしていた最中の事だったから。
多分秋山君みたいに終わったんだと勘違いしたんだと思う。
委員会の途中だったなんて思いもしなかったんだよ、きっと。
だから一之瀬の顔を見た瞬間に彼に思いを告げた。
多分それだけの事。
…だとは分かってるはずなんだけど。
イライラした。
秋山君もこんな風に告られたのかなと思ったらイライラした。
だから一之瀬は謝ることなんてないのに。
「…一之瀬は悪くないよ」
「…え?悪いのはオ「…優希ちゃん、帰ろうか」
一之瀬の言葉をを秋山君が遮った。
こうゆう事、彼だから自然なんだと思う。
わざとしているようには思えない。
秋山君は実は天然じゃないんじゃ?とたまに思う。
例えば今日みたいな時とか。
よく秋山君に助けられてる気がする。