地味子がモテ子になれるまで

嫌がらせ





「っ…――、ごめっん…」



私の手を掴んだ
千歳くんの手を払い
アテもなく走る。



トイレの前で
息を整えると
数人の足音がした。



「花乃さーん。」



怒りを込めた声が
後ろからきこえる。



「約束、破ったね。」



ニコニコして
クラスの女子がいった。



「愛美先輩に連絡しなきゃ」



携帯を取り出し
電子音が鳴り響く。





< 114 / 120 >

この作品をシェア

pagetop