地味子がモテ子になれるまで




『もしもし~、何?』



スピーカーに
してるようだから
相手の声がきこえる。



「愛美先輩、コイツ破りましたよー」



『ふぅん、そうなんだ~。…良い度胸してんじゃん。』



一瞬にして声の質が
変わって手に汗をかいた。



怖い、いつの間にか
そんな感情が出てきた。



泣きそう。
…でも泣けない。



逃げたい。
…でも逃げれない。



助けてほしい。
…でも迷惑かけたくない。




< 115 / 120 >

この作品をシェア

pagetop