地味子がモテ子になれるまで




笑い声が止まった。



「イヤだあ、帰らない…」



イヤイヤと
首を振る小さい私。



「だいじょうぶ!!!俺たちはまた会える」



威張って言う小さい男の子に
1人の人が重なった。



「カナメちゃん、また逢おうよ絶対約束だからね」



涙を流すまいと
まばたきを我慢する姿は
いつも笑顔のあの人を映す。



「…忘れんなよ」






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