地味子がモテ子になれるまで



ぼーっと
考えていたら、



「ねぇ、お姉ちゃん」



いつのまにか
目の前に私がいた。



「お姉ちゃんは幸せそうだね」



幸せ・・・?



私、幸せそうにみえるの?



「カナメはね、今日ね、大好きなお友達とねっ、っう…うわぁああん!!!」



小さい私が泣き出し
焦る、大きい私。



なんだこれ。



なんかのコントですか。



「ばい、ばいしたくなあいっ」



目に涙を
溜める小さな私に

影響されたのかも…



どんどん
私も視界がぼやけてきた。



「っう…」



何で私が
泣くんだろう。



何度も思った。



結局
何でかは
解らなかったけど。



小さな私が
心配してくれたのは解った。



「お姉ちゃん…ばいばい」




そこで
私の夢は終わった。




< 33 / 120 >

この作品をシェア

pagetop