地味子がモテ子になれるまで
その声に驚き
私はベッドから飛び上がる。
「壱瑚くん、あのね、ごめんね?
私が不愉快な気持ちにさせたんでしょ…?
私の努力不足に腹をたてたんでしょ?
だから、ごめんなさい。」
もじもじ、しながら
頭を下げた。
「違うんだよ、カナメちゃん」
私の予想していた
返事とは全く違って
不安になりながら顔をあげる。
壱瑚くんは
照れたような
怒ったような
複雑な表情だった。
「僕はヤキモチを妬いたんだ」