地味子がモテ子になれるまで




三年ぐらい
切ってない髪に
ハサミが入りました。


さよなら、
私の髪の毛達。


「だいたい何でそんなにダサい格好してんの、スタイルだけは良いくせに。」


「…別に意味はないですけど」


口を尖らせて言ったら、



「カナメちゃんはー、染めたことあるの?」



と、壱瑚くんに話しをそらされた。



「ないよ」



えぇ?!!と言いたそうな顔でみんなが見てきた。



「何色に染めますか?」



美容師さんに聞かれ、


私はとっさに



「黒に!!!ってあれ?今もう黒だよね…」



「ぶッ…」



と、また笑われてしまう
私は恥ずかしくて顔が
真っ赤です。



「んー、カナメちゃんは…キャラメルピンクが良いと思う♪」



なんですか?
キャラメルピンクって。



てゆーか、
ピンク?!!!



「了解です。髪型は…パーマかけたら似合うと思うんですが」



ぱ、パーマ?



あの、
メデューサみたいな髪型?



私にあれが似合うの…?



「お願いする、巻き方は乙女巻きで。」



なんだ、乙女巻きって!



少しは私にも
説明しやがれー(怒)




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