地味子がモテ子になれるまで
「2つ目!!!お母さん達と、仲直りする事っ!!喧嘩しっぱなしじゃ、いけないよ?」
解った?と
壱瑚くんは優しくきいた。
「何があったか俺等は知らねえけど…カナメのそんな顔みたくねぇからさ。」
千歳くんが私の
髪をぐしゃぐしゃにする。
ちょっと、
泣きそうで。
それが、
バレないように俯く。
「3つ目、1人で悩んじゃ駄目だよ?カナメちゃんには僕が、僕等がいるんだから。」
そんな優しい言葉に
私の涙腺が壊れた。
何で、みんな
こんなに優しいんだろう。
いつも、迷惑
かけてばかりなのに…
「ありっ…がと…ございっ、ます」
途切れ途切れに
声を振り絞ってだす。
「へへっ」と壱瑚くんが
自慢気に笑ったのをよそに、
私はパパ達と話し合う事を
自分の心に誓った。