地味子がモテ子になれるまで



嫌に視線が痛い。



ヒソヒソと
声がきこえる。



目の前には仁王立ちの
金髪で濃い化粧のギャル。



その周りには
これまた知らないギャル。



キツい香水が鼻につく。



「ねぇ、アンタが花乃カナメって奴??」



「はぁ…そうですけど」



「ふぅん。ねぇ、みんなはどう思う?」



上から下まで
じーっと見られた。



やなかんじ。



「コイツ、スゴい生意気ですよね、愛美先輩」



ショートの
ギャルが言った。



愛美先輩…?
って誰だろう。



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