heart
音と共に、女の声が聞こえたかと思った……次の瞬間……。
「キャハハハハハハ何やってんの〜」
「バカじゃん」
「アホなんじゃね?あいつ。」
「大丈夫かぁ〜」
突然、校舎の二階、三階の各クラスの窓から、野次馬達の笑い声が響き渡った。
どうやら、何もない所で転けた女を見て笑い出したらしい。
「あ〜も〜笑うなあ冗談で転けたんじゃないし」
女も、負けじと野次馬達に言い返した。
その姿が妙に面白くて。
いつの間にか、俺まで笑っていた。