コンビニとヤンキーと妄想姫




  

  「なんで黙ってたんだ
   俺が言ってるのはなんで

   黙って嘘ついてたか聞いている」





  どこまでも逃げ道作るよねこの人






  「言ったらなんか変わってた?

   あぁ~どうぞお幸せになんて言ってた?」





   パンっ







  頬にお父さんの手のひらがきれいに当たった。





  
   「心配だから言ってるんだ
    あぶない事に巻き込まれないか

    心配だから言ってるんだ!!

    一緒にタバコとか酒とか飲まれたら
    困るんだよ!」





   「龍二はそんな事するひとじゃない!!


    見た目で判断しないでって言ったじゃん 
    私が好きな芸能人は全部否定して
    
    中身も見ないであぶないって決め付けて


    最低だよ・・・・・。」






   私は立ち上がって

   二階に上る階段を駆け上がった。




  
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