魔法の言葉
愛佳side


学校で理衣沙がまたもや
入院したと聞いて、

手紙や提出物などを届けに来たのだ。

いつものことなのに、理衣沙はいつも

ごめんね、

って言う。

今日は用事があるために
早く帰らなきゃいけない。
「じゃあね」

と言うと寂しい
顔している。

いつもあたしが病室を出るときは寂しい顔になる。

理衣沙は寂しがり屋なのに、強がりだ。

心配だけど、今日はしょうがない。

名残惜しくも病室を出た。







なんか、いつもと違ったんだ。

帰ったことを後悔した。

ホントにひとりぼっちに
させてしまったんだ。

わかってたはずなのに、

無理やりにでも一緒にいてあげればよかった。
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