魔法の言葉
誰もいなくなった部屋。
乾いたあたしの笑い
だけが響いた。
答えなんて、
なかったんだ。
はじめからなかったんだ。
あたしは、ナイフを手首にあて力を込めた。
真っ赤の力を眺めながら、思った、
ああ、なんのために
産まれて来たんだろう…
って。
乾いたあたしの笑い
だけが響いた。
答えなんて、
なかったんだ。
はじめからなかったんだ。
あたしは、ナイフを手首にあて力を込めた。
真っ赤の力を眺めながら、思った、
ああ、なんのために
産まれて来たんだろう…
って。