FARAWAY



君はふと立ち上がりキッチンへ行った


君に背を向けて
僕はケースをあけ、
指輪があることを確認した



君の足音が聞こえ
指輪を隠し



背を向けたまま口を開いた

「あのさっ…」



ドサッ…








ドサッ?
僕は何事かと振り向いた




そこにいたのは
異常なまでに青ざめた顔で倒れている君だった




すぐに立ち上がった


指輪が僕の手から落ちた


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