FARAWAY



僕は君のことを何も知らないで
そばにいるようでいなかった





君の病気はもうかなり進行していて
もう目を覚ますことがないかもしれないらしい





病室にいる君の元に足を向けた

目を覚まさぬ君を見つめ
呟く


「なぁ…もう一度だけ起きてくれよ…。」


君の左手の薬指に指輪をそっとはめた



涙が溢れた


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