ため息に、哀

その日は朝から最悪だった。


まず、学校に向かおうとしたら、自転車がパンクしていて走るはめになった。


そして今日の日付は俺の出席番号だったから、授業で当てられ続け。


昼休みになって、弁当を忘れたことに気づき。


購買でパンでも買おうと思ったのに、さらに財布まで忘れていた。





極めつけは、これだ。



熱い。

痛いというより、熱かった。

そして、すごい勢いで鉄くさい液体が滴り落ちてきた。



「う、わ! 潤、血まみれっ」


そう、俺はTシャツが血に染まるほど大量の鼻血を出していた・・・・。


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