ため息に、哀
聖母な鬼マネージャー
結局、高橋先輩が言っていたとおり、俺の鼻は折れていた。
ただ幸いなことに変に曲がったりはしていなかったから、手術は必要ないそうだ。
それでもしばらくは、部活禁止になってしまった。
それをキャプテンの桜井隼人先輩に伝えると、今の状態でできる範囲の自主トレーニングと、マネージャー業を手伝うようにと申し付けられた。
いつもは高橋先輩が一人で行っているマネージャーとしての仕事。
高橋先輩は男女のマネージャーを兼任していて、かなりの仕事を一人でこなしている。
俺は張り切って高橋先輩の指示を仰いだ。
ドリンクの補充だとか、そんなものだけだと思ってたんだ、マネージャーのやることなんて。
そう考えていた俺はバカだった。
なにを甘く見ていたんだろう。