SOUND



「酷いよシバちゃん!!俺を置いて行くなんて!」



「あ゛ーもーだから悪かったって!大体…お前が遅いだけじゃねえか!」



「あの道をひょいひょい行けと?!どこの泥棒だよ俺!!」



「俺が泥棒だっつうのかテメェ!!」



「Σ例え話し位しっかりわかって!!」



「……………;;」



さっきから此処に来た途端に騒ぎ始めたのは置いてきてしまった(らしい)彼の知り合い。

これじゃあ帰るに帰れない。早くこの喧嘩みたいなのが止まってほしい。



「と言うかなに?!俺がいない間に話し解決?!」



そんな事を願っていたら、今度はこっちに話しを降られてきた。いきなりだったから反応に困る。


自分と彼を交互に指差しては『ねぇ!』とまた聞いてきた。
正直疲れる人だこの人は。



「ああ。俺はしっかり謝ったぞ」



そこ、別に威張る所じゃないだろ。



「えっ、シバちゃん謝っただけ?!あんなに迷惑かけてたのに?!」



「Σなっ!う、うっせえ!!他に何があんだよ!」



もういいよ。何もなくて。




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