SOUND
ウワサ
「―――おはよー…」
次の日。いつも通りに学校に行った。
この日は何だか気分がとてもよかった。…良く眠れたから…?
まあどうだっていいさ、やっと面倒な事が無くなってくれたんだから。
自分の席に座り用意をする。
「おい滝沢、」
そんな時、誰かが自分の苗字を呼んだ。先生だ。
先生は私に向かって手招きをしてくる。来い、という事なんだろう。
……ああ、やっぱり気分が良くなったなんて嘘になった。朝から呼び出しとは一体何事だよ。クラスに複数残っていたクラスメート達がすこしざわつく。
机の上にさっきまで置いといていた物はそのままにして仕方なく着いて行く。
「……やっぱり昨日の……」
「…だよねー……」
席を立った時に何人かと目が合った。一体何なんだ。
言っておくけれど私に心当たりなんてのは無い。授業も真面目に受け、遅刻もせず、服装だって乱れていない。
ほら、呼び出しされる心当たりなんてないのだよ。
ああ……靴擦れがまだ痛い…。
バンソーコー貼っといたけどやっぱり擦れて痛いな。後で保険室に行って替えて貰おう。
何なんだ先生も。
一体どこまで歩くんだよ、こっちは歩くだけで痛いのに……てか歩くの早っ!後ろの私を察してよ!!
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