SOUND
「(バイクの音…?)」
しかも聞こえる方向は私が帰る方向じゃないか。
歩くたびに音は大きく聞こえる。はっきり言うと五月蝿い。
この道を曲がって真っ直ぐ行けば家。
曲がってみたら案の定、バイクが自分の前の家に留まっていた。
「うっわ、最悪…」
そんな言葉を小さく呟く。どうせバイクの音で聞こえないんだから大丈夫だろう…。
少し早足で私は家へと帰って行く。
ガサガサとコンビニで買った物が音を出す。
けれどそんな音も家に近づけば近づく程無くなり家の前に着けば耳が痛い程にバイク音が聞こえてくる。
その音を背に、私は家の中へ入っていった。
入って行く時、ちらりと前の家…と言うかアパートを見てみた。
それは丁度。
バイクに跨っている奴らと目が合ってしまったじゃないか。………多分。
暗くて良くはわからなかったけれどそのバイクに跨っている奴、こっち完璧見ていたからそうだと…思う。
直ぐに目を逸らして家の中へ入っていった。
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