SOUND
「まあ滝沢だって年頃だ。そういう気持ちもわからんではないんだかなー」
「はあ………?」
「けど今はそういう浮ついた気持ちじゃなくて受験生だって事を頭に入れてほしいな先生は。」
うるさい黙れ。セクハラか、このセクハラ教師め。
自分が若いからって調子乗ってんのかオイ。誰がやねん、誰がいつ浮ついた心でいるって?
浮ついてんのはお前の脳みそだろ!!
この数十分で私はどれだけ学習出来た事があっただろうか!?勉強しないけどさ!
その気分にはきっとなれた筈なのに。
自分が受験生だって事は百も承知だっつーの。いいから言え。答えをいえ。簡潔に、そして無駄は自ら持ち帰りたまえ先生さんよお。
「…だから、俺の言いたい事はつまりだな……」
…………やっとか、
やっときたか。このチラリズム野郎め。
「学校までに彼氏を呼び出すのは良くないって事をだなぁ………」
「…………あっ?」
今、なんとおっしゃったこのチラリ……このお方。
えっ…何だって?彼氏?彼氏だって?しかもどこに?学校に??
……はは、それは何かの間違いですよ先生。けれどそう言いたいのに口が動きません、体だけが硬直したみたいです。
「しかも話によると相手は高校生らしいじゃないか。
別に付き合うなとは言っていない………が、彼氏を学校に連れてこさせるn……「違いますッッ!!!!!」……あっ?」
「だから違います!!!私……そんなのいませんっっ!!!」
驚き過ぎて逆に動いちゃったよ体!!
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