SOUND
体育の授業も終わり、いつも通り過ごしていた学校。
友達とかによく質問された日ではあったが、それ以外は全て普通だった。
普通にお昼をとって、普通に授業を受けて、普通に友達と話して。
………そう。全部普通だったんだ。
これこそこの前の時に私が望んでいたモノ。
大袈裟だろうが事実なのだから仕方がない。
朝はちょっと不幸だったけれど……これで挽回と言うことにしよう。
「梓、あずさっ!」
「んっ?どうしたの?」
やって来たのは体育の時と同じメンバーの子達。
また聞いてくるんだろうか、なんだか面倒くさい。
そう内心ぼやきつつも友達だ。友達関係面倒くさいって思ってる奴は今の楽しい学校生活を捨てる事になるのと等しいだろう。
だから私は彼女達の方にしっかりと向いた。
「昨日のあれ、高校生?いいなあ梓!!」
「遠くだからあんまり良く見えなかったけど仲良そうだよね!」
「うんっ!だって一緒にあんな楽しそうに追いかけっこしてたし!!」
「……………………。」
…はい………?
えっ、誰が?楽しそう?
私が?追いかけっこ?
仲良さそうな?一緒に?
……イコール………。
私が一緒になって楽しそうに仲良さげでアハハハ、うふふふなメルヘンチック風で追いかけっこだぁぁァァァァァア??!!
※お友達はそこまで言っておりません※
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