SOUND




そう、その音は3日…じゃなくて4日間続いたのだ。しかも夜遅くまで。



「……………。」



もう駄目、もう無理っ。流石に我慢の限界だ。
ノイローゼになってしまう。…いや、そこまで勉強もしてないんですけどね。


とにかく、もう限界だ。

とりあえず警察に電話しよう。それが一番手っ取り早い。


一階にある受話器を手に取り、また二階へ駆け上がる。


時刻は12時、もう駄目。もう限界。



カーテンの隙間から外を覗けば、ほらやっぱり。
大きなバイクの音と一緒に元凶の人達が居る。
しかも電気まで点けて真っ暗でも丸見えだ。



一階にある電話を取り、一度深呼吸をする。……ええと…警察って110だっけ…?


もう私を止める者なの誰もいないのさっ。


心臓の音がもの凄く良く聞こえる…。片手に持つのは受話器。


自室にある窓を開けて外へと出て行く――――



「――――毎晩毎晩うるせえんだよ…近所迷惑考えろやァァァアっ!!!」


肺いっぱいに空気を吸い、それを放出させる。それは大きな怒鳴り声に変わっていく。




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