SOUND
はあ、はあ、と息が乱れる。緊張感が今さら倍に帰ってきた。
バイクの音が大きかったし……もしかして聞こえていなかったとか…?
その場所にたまっていた奴らをゆっくり、ゆっくりと見る。
「………あ゛あ…?」
……どうしましょう…。
目が合ってしまった!!
わかんないけど…わかんないけど絶対こっち睨んでますよあの人!!いや、なんかそんな空気がするんです!
おお落ち着け…!
私には警察に電話するという手があるじゃないか。
恐れる事など……
「…おいお前、」
絶対にないっ!
ピポパと電話番号を押す。その番号は紛れもなく警察にだ。
「もしもし警察ですか?!今ちょっと――――」
――――とまあ
ここで私がもっと他の行動をとってみてもよかったのに……
何故こんな馬鹿みたいな事をしてしまったのか謎という訳なのです。
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