あわ玉キャンディ
ドキドキする。
ついに...、
ついに聞いてしまった。
聞かないって決めてたけど。
もう、ムリだもん。
あたし、
好きな人に誕生日にプレゼントもらって、舞い上がらないほどクールじゃないんだ。
だって今、
柄にもないけど...、
嬉しくて嬉しくて、仕方ないの。
悲しさが全部ふっとんじゃうくらいに。
鼻をすすりながらじっと答えを待つあたし。
霧崎さんはと言うと、眉をへの字に曲げて頭を軽く掻いて、何か考えてる様子で。
「わり......どういう意味?」