あわ玉キャンディ


「青大生の彼氏をゲットしたいの!

チャンスなの!

和花と一緒に行きたいの!

和花じゃないとイヤなのよぉっ。」


ちょっと、楓...

身を乗り出して頼み込み、必死な楓にあたしは後退り。


そ、そんなウルウルの捨てられた子犬みたいな目で頼まれたら...

申し訳なくて、断れないじゃない...


楓にとっても、

青大生と合コンだなんて一世一代のチャンスってわけか。

この女子大の女子は青大生を飢えた女豹のように狙ってる。

その青大生と合コンするチャンスなんて、

そうそうないのかもしれない。

楓も頑張って取り付けたのかな...


「......今回だけね?」


「来てくれるの!?!?」



あたしが渋々答えた瞬間、がばっと顔を上げた楓。

その顔はぱあっと花が咲いたみたいに、嬉しそうで。

なんだかくすぐったい。


「うん...」

「ありがとう~!!和花大好き!!」



こうして、

あたしは初めて、合コンに参加することになったのだった。



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