あわ玉キャンディ
さよなら
あたしは、再びエレベーターに乗り込んだ。
ただ悲しんで、泣いてるわけにはいかないと思った。
はっきりさせたい。
今日は、ちゃんと聞く。
霧崎さんにとってあたしは何なのか...
そりゃ、最悪の事態になったらって思うと、
足がすくみそうになるけど。
ものすごく、コワいけど....
このままじゃ、嫌だもん。
心臓がばくばくと暴れる。
「.........ふぅ」
胸に手を当てて、深呼吸して、心を落ち着かせる。
頑張れ......、あたし。
またチンと音を鳴らして、五階で止まったエレベーターから降りた。